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Best of HITSPAPER February, 2009

2009年2月にHITSPAPERでポストされた記事の中から、週毎に注目の記事をピックアップしました。プロパガンダと揶揄される二酸化炭素問題、そして、新たな産業 ビジネスに成りうる環境問題から、金融問題で縮小するクリエイティブ制作費の中現れた新たなミュージックビデオのトレンド、インスタレーションを使用した PRの新しいトレンドまで様々な視点で選びました。あなたのクリエイションに一筋の光を灯す事が出来れば幸いです。



Watermarks Project (Febrary 1-7 , 2009)
H.P : watermarksproject.org/ (Offical Site)

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ラ ンドスケープアーキテクトであるChris Bodleによって行われたパブリックアートプロジェクト[Watermarks Project]。このWatermarks Projectは海面上昇によって私たちの日常(都市)がどのような変化を齎すかLED Lightを使用して指し示したプロジェクト。

まず、このプロジェクトを社会的価値観の中で正当に評価するには、海面上昇の原因である、温暖化問題を掘り下げなければならないでしょう。現在、この問題は非常に慎重な議論が必要だと思います。というのも、例えば、イギリスの番組[The Great Global Warming Swindle] で地球温暖化の原因が人間活動であるという科学的コンセンサスに懐疑論をぶつけて物議を醸したり、カーボンオフセット取引の問題など多くの論争が行われて います。ホッケースティック論争(地球温暖化の証拠のひとつとして採用された気温データに対して、過去の気候変動を過小評価するためにデータが改竄されて いたのではないかという疑惑)に代表されるように科学的根拠を模索している段階の為、温暖化問題の是非を問うのは現段階では難しいです。(数十年後、数百 年後になって初めて評価が下されるのはないでしょうか?)しかし、一つ可能性を示すなら、それらの経済活動によって新たな富の再分配に繋がる可能性があ り、原油・不動産に富が集中した現状から新たな世界地図が描かれる可能性もあります。是非の追求の重要性はしかるべきですが、それを除外してもこうした経 済活動へマネー流入は現在より状況が悪化するとは限らないとも捉える事ができます。

Chris Bodleはこの[Watermarks Project]で明確な原因を挙げておらず、真意は図りかねますが、温暖化問題への警鐘をしている事は事実で、こういった活動の次のステップとして、そ の温暖化問題で齎せれる様々な活動の利権や分配システムをコントロールする団体(国家)とビジョンを共有する事であると思います。願わくは環境問題が次世 代の新たなビジネスの一つと成りうる状況化で、純粋なクリエーションが政治的利権の奪い合いに利用されない事を祈るばかりです。





Source - Nerhol(Febrary 8-13 , 2009)
H.P: antenna7.com/root/bookreview-source.html (Hitspaper Review)

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" アイディアを練る人"の田中義久と、"アイディアを彫る人"の飯田竜太によるアーティストユニット[Nerhol]の処女作品となる[Source]。採 算度返しで出版された本作はまさに魂が匂い立つインディペンダントが凝縮した逸品。また、コンセプチャルな作品ですが、しっかり高いビジュアルに落とし込 まれています。

マッチポンプ方式の商品が跋扈し、多くの洗脳とも思えるPRが行われている現状のアンチテーゼとした生まれた小さな、しか し、シンプルで力強いメッセージは多くの方に見て戴きたい作品です。100部限定と数が少ないですが、ぜひその重み(実際写真集も重いのですが)手にとっ て感じて欲しいです。ユトレヒトに卸すそうですが、詳細解り次第、またお知らせしたいと思います。





When I Grow Up by Fever Ray (Febrary 14-21 , 2009)
H.P:vimeo.com/3108686 (Vimeo)
Friendly Fires 'Skeleton Boy' ( 2009)
H.P:vimeo.com/2849494 (Vimeo)

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低予算で制作された良作ミュージックビデオがこの所、頻繁にリリースされています。現在、音楽業界にも金融危機の余波が襲っています。その影響からクリエイ ティブバジェットも大幅コストカットされていますが、アーティストに適したアイデアと美学を駆使して、背伸びをしない素晴らしい世界観を構築するイン ディーズバンドが増加しています。

Fever Rayはスウェーデン出身のシンガーソングライター。ギミック等は全くといってよい程使用していないのですが、ダークでシュールレアリズムな世界観であり ながら美しさ・品の良さを構築しています。世界でネオリベが提唱する自由な経済社会へとシフトしつつありますが、そこではパイは少ないが今後潜在的にパイ が増加するであろうニッチ産業の押し上げが社会的・経済的意義としても重要なキーになってきます。そういった意味でも、彼女のスタンスは実に素晴らしいも のだと思います。今後も注目したいアーティストさんの一人ですね。

もう一組はFreindly Fire。新作である[Skeleton Boy]は非常にユーモラスでありながら、美学がしっかり吹き込まれている良作。白・黒の世界観だけの表現を選択したのは正解でしたね。下手な予算の掛け 方より、よっぽど彼らのスタンスを明確に導き出していると思います。





BRAVIA drome (Febrary 22-28 , 2009)
H.P:www.flickr.com/photos/bravia_in_motion/3308804923/ (Flickr)

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いつも新鮮な驚きを提供してくれるSONY Braviaの新しい広告[DROME]が遂にお披露目しました。国内のデジタルハイビジョンではAQUOSにシェアを奪われている感が強いですが、海外 では圧倒的に支持率が高いだけあり、広告も非常に手の込んだ美しい仕上がりとなっています。

テー マはモーションフロー(スポーツなど零点何コンマのモーションを捉える)のテクノロジーを全面に打ち出していて、その為ゾエトロープ(回転のぞき絵)をモ デルとしています。コンシューマーも高いリテラシーが備わって来ているだけに、こうしたテクノロジーを使用した空間・場所を演出する巨大インスタレーショ ンを製品PRのメタファーとする世界的トレンドが来ているのかもしれません。

このゾエトロープはギリシア語で「生命の輪」というそうです が、SONYは非常に素晴らしいコンセプトを掲げましたね。このゾエトロープ・マシンをTVと見立てるとそれを取り囲む事を前提としたコンテンツや使用方 法という概念とも捉える事ができます。これを機会にここから発想する新しい未来のTVの形を創造してみるのも面白いかもしれません。それはひょっとしたら TVとは全く別次元のメディアかもしれませんが、、、





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2 月を振り返ると、この金融危機によって逆に多くのクリエイティブが蠢き出しているようなそんな印象を受けました。また、新しい世代のクリエーターにとっ て、社会的意義をはっきりとしたビジョンで見据える事がより重要なって来るように思えます(環境問題しかり、マッチポンプ問題しかり)。今後は製品企画を するにして、デザインするにしても、マーケティングするにしてもそれがどの様に社会に作用して、形創っていくか問われる時代になるのではないでしょうか。

それは表面層の評価から、それがどの様にグローバルとしてまたは一国として、都市として、地域として、個人として、そして大きな歴史上で意味を持ち、生活へ波及していくのかといったよりマクロ的な評価を必要としている事を示しています。

クリエーターに求められるものは非常に多くなりそうですが、すべてのモノが再編成されるこの時代はとても良い機会創出時期だと思います。

私達HITSPAPERも、微力ながら、年内中にあるプロジェクトを通じてこの機会創出へ尽力したいと考えています。
詳細はもう少し先になりますが、どうか楽しみにしていて下さい。

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